【ケープタウン】水を使いすぎる家庭には罰金
こんにちは。
これまでもいくつか南アフリカやケープタウンが抱えている問題について触れてきましたが、まだまだ多くの問題を抱えています。
その一つに水不足があります。
比較的発展している南アフリカでも約3割の人々は農村に暮らしています。
アフリカ市場は人口増加による経済発展が期待されており、2100年には約45億人、世界の約4割を占めるとされていますが、それにつれて水需要も拡大していくことになります。
急速な人口増加にも関わらず、今世紀に入ってからはダムなどの貯水インフラは新たに開発されていません。
留学先のケープタウンは地中海性気候なので夏は乾季で雨があまり降りません。
そのため毎年夏が終わったあとの4月、5月あたりは特に水不足が懸念されています。
ケープタウンで行われた市長主催の雨乞いの儀式:Religious leaders pray for 'much-needed' rain | IOL News
干ばつなどの影響もあって、あまりの深刻さにケープタウンでは、水の使用制限レベルが1人当たり87リットルまでだったレベル5からレベル6に引き上げられ、
2018年1月からは月に10,500リットル以上使用する家庭には罰金が課せられるという記事も出ています。
City of CT to introduce level 6 water restrictions in JanMayoral Committee member Xanthea Limberg says this is in response to national government imposing further instructions on the province.
— EWN
世界全体の年間水需用量は
農業用水が約7割(ほとんどが灌漑目的)
工業用が約2割(製造用と火力・原子力発電所用の冷却用がそれぞれ半分)
家庭用が約1割
となっています。
サブサハラアフリカの人口の約6割は農村に住んでおり、土地を持ち、自給自足の生活をしています。
人口増加
食料需要増加
耕地面積拡大
よって今後もアフリカでの水不足はどんどん深刻化していくでしょう。