インドのスタートアップエコシステム【続き】
今日は昨日の続きというか動画全体をまとめていきます。
僕が留学に行く南アフリカと今回まとめているインドは同じBRICS追加され経済成長を期待されていましたが、南アフリカはインドに比べると期待値が落ちかけているように感じています。
どこに大きな違いがあるのかが見えてきそうだったのでこの動画には興味がありました。
まずインドの基礎データから
GDP:約2.264兆ドル
一人当たりGDP:約1,7000ドル
人口:約13億
人口増加率:約1.2%
インターネット普及率:約30%
動画から見るインドの注目すべきポイント
・人口ボーナス(13億人、3分の2が14歳未満)
・残りの10億人のネット環境が整えばさらに大きな経済規模になる
・協力的な政府(日本ほど規制がない)
・インドのスタートアップ企業数は18,000でシリコンバレーより多い(2015年)
・シリコンバレーで働く人の約3分の1はインド人(つながりが深い)
・VCの投資金額はアメリカ(68bドル)、中国(37bドル)に続き世界第3位の9bドル(日本は0.6bドル)
・リープフロッグ(有線⇨無線、ノートパソコン⇨スマホ、レストラン⇨Uberなどの出前、クレカ⇨wallet)
・アメリカやイギリスよりも英語を話す人口が多い
・政府がスタートアップの製品サービスの1番の消費者(30%)
インドスタートアップの課題
・鉄道などインフラの不整備などで物理的なビジエスを広めるのはまだ難しい(物流など)
・28ぐらいの細かい市場が組み合わさって成り立っている均一な市場ではない、製品の各地域へのローカライゼーション
・農村部へのネット環境整備
アフリカ諸国もそうだけど新興国の強みとして人口の若年層の割合が多く、これから就労人口が増加するにつれてGDPも上昇していくことが予想できます。
日本は民泊の規制の話などよく聞きますが、インドは規制で弾かれる革新的なサービスは2%程度で、シリコンバレーで作られたサービスなどをすぐにインドで展開できるようになっていることは国を発展させる上で重要で、インド以外の次の60億人の市場を見据えていることが窺えます。
その障壁を取り除かないと革新的なサービスを日本で展開するのは困難だし、日本で流行ったサービスを世界中に広めることも難しそうです。
Uberがインドにおいて25万人の雇用を生み出しているのでこれからもCtoCのプラットフォームを提供すれば雇用創出に繋がるかもしれない。
結局のところ新興国は若年層が増えるにつれて失業者も増加するため雇用を創出しないといずれ規制で弾かれてしまいそうです。
雇用創出は新興国ビジネスで重要なポイントになりそう。
規制は必ず技術に遅れをとるため、政策が出来る前に規制をかけれないぐらいサービスを大きくしようというマインドは一番響きました。
そのマインドがリープフロッグに繋がっているのかもしれないです。
そして他の新興国の経済発展のヒントになるのではないかと思います。
いろんな国の経済の現状をみて多角的な視点から南アフリカ経済を見ていけるようになりたいです。
また何か書きます。